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星の黒王子さま 2 今日も僕は、壁の絵を描いている。 黒王子さまは、そんな僕の絵が気に入らないみたいだ。 「ねぇ、黒い子猫の絵を描いてよ?」 出会ってからずっと、そればかり言われている。 黒王子さまは、アイツのせいで旅に出ることになったらしい。 「ねぇ……君は旅に出たんだろ? どんなところに行ったの?おもしろい奴には会えたかい?」 黒王子さまは、しつこく尋ねる僕を睨みつけたけど、 仕方が無いといった風に大きなため息をつくと、やっと話はじめた。 「コンクリートでできた無機質な大きな建物で、へたくそばっかりいるところ。 そこで俺は苦手だったピアノを勉強することにしたんだ。 だけど……教師ってやつがハリセンとかいう西方の武器を振り回して……。 バカの一つ覚えみたいにフォルテ!フォルテ!って、借金の取立てみたいなレッスンをするから……」 「へぇ……それは大変だったね?」 「それでも俺は、ハリセンのいうとおりに弾いてやったンだけど……。 結局それは、俺が本当にやりたいこととは違ってたから……」 そう呟いた黒王子さまは、ちょっぴり寂しそうだった。 3へ> |