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のだめは今、先輩に怒られているんデス。 事の発端は……なんだっけ? ああ、そうだ。 今日はピアノの調子がすごくて、練習室で夢中になって弾いていたら……気がついたときには結構遅い時間になってたんデス。 アパルトマンに戻ったのは二十三時間過ぎ。 たまたま先輩はマルレのリハが早く終わって、ちょっと思いついてのだめの部屋に夕食を作りに来てくれたらしいのデスが……。 夕食を作り終わってものだめは帰って来ないし、携帯に電話しても留守電になるし、メールを送っても返信はないし……。 先輩はイライラとこの時間まで待っていてくれたみたい。 待ってる間にだいぶ飲んだみたいで、ソファーにどっかりと腰をおろして偉そうにしてるけど、少し赤みのさした頬、ろれつもところどころあやしくて……ぷぷぷ、先輩オヤジみたいデス。 ツンデレな彼氏 最初は、帰宅時間が遅いことについてお説教。 女性としての自覚が足りないとかなんとか……。 その後は、こんな遅い時間まで食事もとらずにピアノを弾いていたことについて。 そんなことでは体調を崩すし、音楽家は体が資本なんだからもっと自覚を持てとか、規則正しい生活リズムが美しい音楽の基本だとか云々。 それから……あ、そだ、携帯が繋がらなかったことについて。 人は一人では生きていけないのだから、定期的になにか連絡が入っていないか携帯をチェックするべきだとか、電話をかけて繋がらなかったときの、相手の気持ちを考えるべきだとか云々。 そのあとはお決まりのお小言が始まる。 部屋が汚い、衣服は脱いだらその辺に脱ぎ散らかすな、ランドリーボックスに入れろ。 ゴミをなぜその辺に放るんだ? ダストボックスに入れろ! どんだけゴミ出ししてねーんだ? 定期的にゴミ出ししろ! カップを次から次に使って、どうしてそのままにしておくんだ? 飲み終わったらシンクに運んで水につけるくらいのことできんだろ? それに……その格好はなんだ? お前は学生だろ? そんな襟ぐりのあいた服……スカート丈だって短すぎるだろ? しかも素足じゃねーか? 冷やしたらどーするんだ? ストッキングくらいはけ! どうせその下、紐パンだけなんだろ? 「ふお? じゃあ真一クン、確認してみマス?」 のだめはよくできた妻デスから、夫からのお誘いには、きっちりお応えしマスよ? 「……っ! お前は何を言って……」 のだめからの突然の言葉に、先輩は慌ててるケド……。 「言われてみれば、のだめ、ちょっと冷えちゃったみたいデス。 夢中でピアノ弾いてて気づきませんでシタけど……真一クン、あっためてくだサイ」 ソファーに座る、先輩の足元にぺたんと座り込んで、上目遣いで甘えてささやけば……。 「……お前なぁ、俺いまお前のこと、怒ってんだけど? わかんてんのか?」 先輩は、そんなふうに最後の悪あがきで抵抗してマス。 ぷぷぷ、もう一押しデスよ? 「わかってマス。ごめんなサイ……。 のだめがイケナイ子だから、真一クンはのだめを躾なくちゃいけないんデスよね? だから……のだめにお仕置きしてくだサイ?」 先輩のお小言は、全部のだめを思ってのことデショ? だから、そのひとつ一つが、お前が大事だ、愛してる≠チて言われてるみたいで……。 のだめは先輩にお説教されるたび、胸がキュンキュンしちゃうんデス。 「お前は本当に……俺の気持ちも知らないで……」 先輩はぷりぷり怒りながら、顔を真っ赤にしてのだめを抱き上げると、ベッドまで運んでくれる。 ほら? さっきまでツンツンしてたくせに。 だだ漏れなんデス。 分かってないのは、先輩のほうデショ? のだめをいつもこんな気持ちにさせて……ちゃんと責任、とってくだサイね? --------END--- 最近、のだめサンに怒られてばっかりだったので、ちょっと真一クンにもツンツンしてもらいました(笑) 2011.2.22 香水 SS indexに戻る |