芒果布甸/Mango pudding



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口寂しい






 イライラする。


 ソファーにどっかりと腰を下ろし、意識を違う方向へ向けようとするが、考えることはある1つの事柄だけ。


 今はその事は意地でも口に出したくない。


 千秋真一たるもの、何かに依存されるのも、依存するのも許すことは出来ない。


 「あ"−−−−−−−っ!!!!」


 のだめは、朝からイラついている愛しい恋人が、いよいよ爆発したのを見つけると、そっと近づいて、ふわりと跨った。


 「おい……」


 不機嫌に、眉間に深いしわをよせた恋人の両頬を、優しく手のひらで包む。


 「おまっ……」


 黒オーラを全身に纏った恋人の唇に、優しいくちづけを。


 何も言わず、ただただ唇だけで、優しく、なだめるように。


 「口寂しくなったら、いつでもドウゾ?」


 ひらりっ。


 そういって、無邪気な恋人は気まぐれなちょうちょのように、逃げていってしまう。


 「それ、いいかもな……」


 すっかり気をよくした黒王子は、ソファーからいきおいよく立ち上がると、気まぐれなちょうちょを捕まえるために、その後を追った。









2010.9.13拍手お礼文としてup。
真一クン、禁煙1日目の設定です。


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